沿革

 最願寺は、延慶山実相院といい、浄土真宗に属し、創立は延慶元年(1308)と伝えられ、開基は、宇多源氏源三秀義の末流宗重であるといわれます。はじめは真言宗でしたが、慶長年間(1596-1614)に祐源が東本願寺の教如上人に帰依して真宗に改め、元禄10年(1697)第6世良賢が西本願寺第14代寂如上人に帰参して現在にいたっています。
 本堂前の碑は、緑泥片岩の本格派板碑で、碑高165㎝弥陀三尊の種字及び観無量寿経の一節「光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」と、延慶2年(1309)2月9日の銘があります。
 この板碑は、当寺開山の墓碑とも伝えられ、鎌倉時代後期の造立として貴重なものです。「新編武蔵風土記稿」には「古碑一基 境内墓所ノ入リ口ニアリ 青石ノ板碑ニテ 長四尺余 幅一尺許ナリ 延慶二年二月九日ト記セリ 寺伝ニ往古真言宗ナリシ時ノ開山ノ墳ナリトイヘリ」とあります。

墓所・納骨堂について

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